照明設備の一番の目的は、暗いところを明るく照らして、そこにあるものを見えやすくすることです。そして、照明と見えやすさを語るうえで欠かせない基準が「照度」です。今回は、照度とは何か、そして室内の用途による照度の違いについて詳しく解説していきます。
照度とは何か?
照度は、照明等の光源から発された光が、ある対象物の面に届いたときの、その面の明るさのことを指し、「ルクス(lx)」という単位で表されます。たとえば、あるテーブルの照度を計算する場合、そのテーブルに当たった光の明るさをテーブルの面積で割って算出します。テーブルに当たっている光の明るさが160ルーメン(lm)、テーブルの面積が2平方メートル(m2)だったとすれば、そのテーブルの照度は80ルクス(lx)ということになります。
照度と視力の関係性とは
実際に、照度が人間に及ぼす影響について考えてみましょう。照度が高ければ、そこにあるものが明るく照らされているということなので、たとえばテーブルの上に本などが置いてあるとすれば、テーブルの照度が高いほどその文字は「読みやすく」なります。逆に、照度が低ければ文字は(暗くて)読みにくくなります。つまり、照度が高ければ視認性が上がり、低ければ下がるということになります。視認性が高まれば、そこで作業をする際の能率も上がります。ただ、高くしすぎれば、眩しくなって逆に作業能率が落ちる可能性もあります。
このように視力、ひいては作業能率まで、照度が人間に及ぼす影響力は絶大です。そのため、室内空間を設計するような時は、照度についてもある程度考えておく必要があります。前述したテーブルの例でいけば、たとえばテーブルの高さを変えたり、照明の明るさを変えたりすることで、照度を変化させることができます。そのため、照明環境を向上させたい時は、照度を計算することが非常に役立つのです。
弊社では、最適な空間づくりには欠かせない照度計算シミュレーションツール(DIALUX等)によって照度計算するためのインポート用データ(IESデータ)をご用意しております。
部屋の用途によって変わる「必要な照度」
テーブルの例を挙げて説明してきましたが、テーブルの目的は必ずしも文字を読むことだけではありません。ダイニングテーブルであれば夕食をとったり、その後、お酒を嗜んだりするようなこともあるでしょう。
食事をする時に本を読むほどの照度は必要ありませんし、就寝前にお酒を飲むような時はなおさらです。ここでのポイントは、その場所の用途によって必要となる照度も変わってくるということです。
リビングやダイニング、寝室とそれぞれ部屋の用途は違うため、それぞれ適した照度があります。なお、部屋ごとの照度の基準は、JIS規格でも定められています(リンク設置:JIS Z 9110「照明基準総則」)。
商業施設を例に挙げると、レストランなどの入り口は100lx、レジは300lx、食卓は500lxというような基準となっています。
照度を考える上での注意点は?
このように、照明を設置する場所の用途によって必要となる明るさが違うということで、場所に応じて照度を変えることがポイントとなります。
ここで注意したい点は、場所によって必要となる照度が違うように、屋内と屋外でも必要となる照度が違うという点です。屋外が暗いからと照度を高くしようとしすぎると、「光害」となってしまうこともあります。光害とは、過剰な屋外照明が環境に悪影響を及ぼすことを指します。たとえば住宅街で明るすぎる照明器具を点灯させれば、照度が高くなりすぎて住んでいる人が眠れなくなってしまったり、歩行者がまぶしく感じたりするようになります。
こういった点からも、「屋外だから」とただ明るい照明を取り付けるのではなく、屋外でも屋内と同じように照度について考慮しておくことが重要です。
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