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色温度「K(ケルビン)」はどのような単位なのか?

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光を見たときに、「暖かい」「冷たい」と感じることがありますが、実は光は「色温度(いろおんど、しきおんど)」で表すことができ、「K(ケルビン)」という単位が定められています。

 

色「温度」というくらいなので、暖色だと高いと思われがちですが、暖色系の色味は色温度が低く、寒色系は高くなります。

 

なぜ色温度は私たちの感覚と逆に設定されているのでしょうか?その仕組みと、照明計画への活かし方などをご紹介していきます。

 

 

「色温度」とは

色温度とは、光の色を表すための尺度で、「K(ケルビン)」という単位で表されます。

 

ケルビンは熱力学の絶対温度の単位としても用いられますが、色温度と熱量に直接の関係はありません。冒頭でもお伝えした通り、ケルビンの数値が低いほど暖色系の色味となり、高いほど寒色系の色味となります。

 

なぜ私たちの感覚と逆に設定されているのでしょうか?色温度は対象となる光の色を、高熱の黒体(こくたい:外部からの電磁波を完全に吸収する物体)から放たれる光の色と対応させ、その光の色が放たれる際の黒体の温度を数値で表したものです。つまり、感覚とは関係なく、科学的な数値をもとに設定されたのです。

 

高熱で燃えるガスの炎が青色であることをイメージすると、寒色系の色温度が高いことを理解しやすくなるのではないでしょうか。実際には色温度が低いと暗いオレンジ色となり、色温度が高くなるにつれて黄味がかった白に、さらに色温度が高くなると青味がかった白になっていきます。

 

 

色温度と視覚の関係

人間の視覚で認識する色と色温度は、比例関係にありません。「色温度が低い=見た目が暖かい(暖色系)」なのですが、感覚として受け入れられにくいため、色温度の逆数(一定の数に掛け算した結果が1である数)である「逆色温度」を使う場合があります。

 

逆色温度の単位は「K−1(毎ケルビン)」ですが、それだと数値が小さくなりすぎてしまいます。そこで実際に使用されているのが、それを100万倍した「M(ミレッド)」や「MK−1(メガ毎ケルビン)」という単位です。

 

例えば約3,000Kの電球色は、逆色温度だと333 MK−1。約4200Kの白色は238 MK−1で表されます。このように、見た目の温度と数値が比例すると人間の感覚として受け入れられやすくなりますね。

 

 

日常の光の色温度

日常生活の中で私たちが目にする光は、どの程度の色温度なのでしょうか?

 

たとえば、朝日や夕日は約3,000Kといわれています。オレンジ色の暖色系の光です。午前中から正午にかけての太陽光は、約5,000K 。空気の澄んだ高原で晴れた日の正午に色温度を測定すると、約6,500Kになるといわれています。

 

照明のあかりの色味は主に「電球色」「温白色」「白色」「昼白色」「昼光色」に分類されますが、これらはそれぞれ約3,000 K、3,500 K、4,200 K、5,000 K、6,500 Kにあたります。

当社のプロテープライトの場合、2700K(電球色)、3000K(電球色)、4000K(白色)、5000K(昼白色)をラインナップしており、落ち着いた空間を演出したい場合は「電球色」、空間を明るく演出したいときは「昼白色」をご採用いただくことがあります。

写真1.プロテープライト色温度ラインナップ


色温度が高くなると視認性がアップしますが、ブルーライトによって脳が活性化し、夜にその光を浴びると不眠の原因となることも。そのため、作業環境や部屋の目的に合わせた色温度の設定、色温度の調節機能などの対策が必要となります。

 

 

まとめ

 

午前中に色温度の高い光を浴びると、セロトニンというホルモンの分泌が促されてやる気が出やすいといわれています。逆に、眠る前に色温度の高い明るい光を浴びすぎると、交感神経が刺激されてうまく眠れません。そのため、夜間のリビングや寝室では色温度の低い暖色系の照明が求められます。

 

このように、色温度をうまく使いこなせば、人の身体の状態や気分の持ちようまでコントロールすることも可能です。ぜひ、色温度を活用して、目的に合った快適な空間を実現させましょう。

 

当社のプロテープライトは4種類の色温度(2700K,3000K,4000K,5000K)を選択いただけます。
屋内照明用途として一般的によく普及している色温度なため、他の照明器具とも違和感のない照明空間を作ることができます。是非御検討ください。

当社テープライトについての詳細は下記画像をクリック。











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