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姿を消しつつあるネオンサイン、知ってますか?

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ネオンサインとは、ガラス管の中にガスを充てんし、電気を通すことで発光する明かりです。中に入れるガスを変えたり、ガラス管に色を塗ったりすることで好きなカラーに発光させられます。昔から繁華街では鮮やかなネオンサインの看板が多数設置されてきました。ところが、近年ではネオンサインの数が減少しつつあります。今回は、男女100名にネオンサインについてのアンケートを実施しました。ネオンサインへのイメージや必要性などに関するさまざまな意見をご紹介します。

 

 

Q1.ネオンサインって知ってる?

ネオンサインって知ってる?

 

ネオンサインを知っている方は82%、知らない方は18%という結果になりました。ネオンサインは、1910年代にフランスで発明されています。日本でも技術を輸入し、大正時代から使用されてきました。

 

ネオンサインはガラス管を曲げて好きな形を作れるので、文字やイラストを立体化した看板を作れます。たいていの方は、都会のビルの上や繁華街の店などに設置してあるのを一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。

 

「ネオンサインを知らない」に投票している方の中には、ネオンサインをみたことはあっても名称までは知らないという方も一定数存在するでしょう。

 

 

Q2.どんな所についている印象がある?

どんな所についている印象がある?

 

ネオンサインがついている印象がもっとも強いのは「繁華街の文字看板」で、67%の票を獲得しています。特に、昔から繁華街にある店はネオンサインを看板に使っているところが多いようです。「ネオンサインがあるところ=繁華街」と認識している方も多く、繁華街のことを「ネオン街」と呼ぶこともあります。

 

2番目に多かった回答は、「パチンコ店などの外壁」でした。こちらも昔ながらの店がネオンサインを多用しています。

 

3番目は「グリコなどの大きな広告塔」でした。ネオンサイン発色が鮮やかなため、人目をひきやすい大きな広告にぴったりです。

 

 

Q3.ネオンサインが街から姿を消しつつあることを知っている?

ネオンサインが街から姿を消しつつあることを知っている?

 

ネオンサインが街から姿を消しつつあることを知らない方が84%、知っている方が16%となりました。大多数の方が、ネオンサインが廃れていくのを知らなかったようです。

 

時代の流れから、ネオンサインを製造する会社は減り、ガラス管を加工する職人も少なくなっています。現在はLEDやその他の照明を用いて作られた看板が増えているようです。

 

ネオンサインそのものは少なくなっているものの、カラフルに発光する看板はいまだに数多く存在します。繁華街を歩くと、さまざまな色に光る看板や広告を目にします。そのため、ネオンサインが減った実感のある方が少ないのではないでしょうか。

 

 

Q4.ネオンサインは必要だと思う?

ネオンサインは必要だと思う?

 

ネオンサインをいらないと思う方が57%、必要だと思う方が43%と、「ネオンサインはいらない派」が少しだけ優勢です。

 

「けばけばしいし、消費電力が大きくて無駄だと感じるから。(高知県/38歳/女性)」、「ないほうが静かになって、治安もよくなるからです。(栃木県/34歳/女性)」のように、ネオンサインに良い印象を抱いていない方が「いらない派」に投票しています。

 

ただ、「明るい方が防犯上メリットがある場所もある。観光名所になることもある。(静岡県/45歳/女性)」のように、ネオンサインの明かりを好意的にとらえている方も少なくありません。

 

 

まとめ

ネオンサインについては、好意的でない方の意見がやや多いという結果になりました。ネオンサインが設置されるのは繁華街が多かったことから、「ネオンサインがある場所は治安が悪い」というイメージを持たれてしまったようです。

 

ネオンサインはガラス管を好きな形に加工し、鮮やかな色を出せるのが特徴です。広告としては利用しやすいですが、その色味を「派手すぎる」、「下品」と感じる方もいます。単純にネオンサインの外観が嫌いな方もいますが、中には繁華街のイメージに引きずられ、ネオンサインそのものが悪趣味だと感じる方もいるでしょう。

 

また、地球環境問題の観点から、電気を使う看板はエコではないとする意見もありました。暗い夜の闇をあかあかと照らすネオンサインをみて、消費電力が地球環境に与える影響を心配する方が多いようです。
実際のところ、ネオン管はLEDに比べてそこまで消費電力の高い光源ではありませんが、微小な水銀を含有しているため水銀廃棄物として規制対象であり、環境負荷製品ともいえるでしょう。

 

もちろん、ネオンサインに対して好意的な感情を持つ方もいます。デザインや質感が好きだからなくなってほしくない、という回答はいくつもみられました。夜景を彩るイルミネーションの一種という認識もあるようです。確かに、カラフルなネオンサインが集合している様子は、街の雰囲気を華やかにします。また、昔ながらの風景を形作るものとして、ネオンサインがなくなるのは寂しいという意見もあるようです。 単純に、夜の暗い場所でお店が探しにくいため、ネオンサインがなくなってほしくないと回答した方もいます。実用性の面でもネオンサインは役立っています。お目当ての店の目印になるため、土地勘のない方には特に便利です。

 

現在はネオンサイン以外の宣伝方法がたくさんあります。特に、LEDを使った看板はネオンサインに取って代わるようになりました。こうした流れにあえてさからう必要もないと考える方もいるでしょう。

 

ネオンサインが少なくなるのは時代の流れとして仕方ないことです。ただ、需要がまったくなくなるわけではありません。若い方なら「レトロな雰囲気が味わえる」、ご年配の方なら「古き良き時代を思い出させる」として、ネオンサインがなくならないでほしいという意見もあります。こういった方々がいなくならない限り、ネオンサインも消滅することはないのではないでしょうか。

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